1分ルールについて。

皆さんこんにちは〜!4月2日は4(シー)2(ツーからのズ)でシーズの日。国際シーズデーです。全世界のダイバー達がこの日はシーズについて考える、シーズを思う日であります。はははは…またくだらないこといってる。皆さんの乾いた笑いが聞こえてきました…と言うことで今日は西伊豆の平沢にて2ダイブ、弥次喜多でお昼ご飯の王道パターンだったようです。楽しめたかな?!Sさんは初のゴープロ!上手くとれたかな?!ツアーログを楽しみに!

4月になって桜も咲きまくり、気温も上がって過ごしやすくなりましたね。水温ももう下がり切ることなく、これから少しずつ上がってくるんじゃないでしょうか。と言うことは、やってきますね〜。春濁りってやつですね。プランクトンが増えてきて、水中の透明度が⤵︎⤵︎⤵︎透明度が悪くなると気をつけないといけないのが、水中ではぐれてしまう事…見失う事…です。

対処としては

1分間、探してもしくはそこにいて、合流できなかったら、浮上して水面で合流しましょう

ですね。いわゆる1分ルールです。そんなの知ってるよ〜!と思いでしょうが、本日は今一度、この1分ルールについて、自分の体験談も踏まえて掘り下げて考えてみようと思います。そう、国際シーズデーにふさわしいテーマじゃないですか!

少し長くなるけど最後まで読んでいただけると幸いです。

ダイバーN(ナカヤマ)、大瀬で迷子。めっちゃ凹む。

ダイビングを始めて間もない頃、本数は15本くらい。月一回のダイビングが楽しみで楽しみで、何処でもいいから潜らせてほしい!場所なんて関係ない、透明度が悪くったっていい!海の中でプカプカしてお魚をみてそれだけで幸せ、毎日の社会の鬱憤をここでリフレッシュしたいんだ!…そんなやる気マックスオリックスなダイバーN(ナカヤマ)でありました。

大瀬崎の湾内で、スタッフさんはいつもニコニコの優しいTさん。講習チームもいて、Tさん一人で5人を連れてガイドしてくれました。いつもどおりに丁寧にブリーフィングをしてくれました。透明度が悪いよ、もしはぐれちゃったら1分〜だよ。なるほどなるほど…

潜降すると言われた通りの透明度…当時のナカヤマは透明度が悪くてもあまり気にしてないと言うか、のんきと言うか、みんなと一緒にいれば大丈夫!見失うなんて考えもしませんでした。ノーストレス、ノープラン。

Tさんの合図とともに移動です。しばらく泳ぐと水中で見えない中でも生物を発見。いたいた、こいつはこの前見たな〜。これは見た事ないな〜、後で教えてもらお〜なんて思っているとお隣にいたバディさんがいない。あれっ!?どこ行っちゃったの?やばい!…進んでいた方をみるとうっすらとフィンが見えるじゃないですか。あれだ〜!ふ〜あぶね〜!急いで泳いで合流しました。

ふ〜。良かった良かった。あれっ!まてよ。みんなこんな色のフィンだったけ?!Tさんのフィンの色って黄色じゃなかったっけ?え〜!水中だから色が変化するとか?Tさんもっと大きかったような…水中はちっちゃく見えるんだっけ?…よ、よし。思いきって確かめよう。どうか間違ってませんように!Tさんであってくれ!と願いつつダイバーさんの顔を覗き込んでみました…そこにいたのは見知らぬおじさん。

「えっ!!あんた誰!?」

「お前こそ誰やねん〜!!」

言葉を発せない環境でも、マスクで覆われ表情もわからない、そんな水中でも、しっかりとそしてはっきりと聞こえました。心の声ってあるんだ!と確信した瞬間です。水中で見ず知らずのやつに顔を覗き込まれ、あげくびっくりされたダイバーさん。さぞやびっくりされたでしょう。

やってしまった!!俺はなんてことを〜!!ドドどどうしよう〜!!慌てるなモトヤス!落ち着け!オ・チ・ツ・ク・ンダ…そうだ!1分だ!そのあと浮上だ!1分、イップン…長いな〜。あっ!ヒラメ…そんなことどうでもいいじゃない!早く1分!よし浮上だ!あ〜もういい歳して何やってんの…俺のばかばかばか!フィンの色が変わるわけないじゃない!ばかたれ〜!…あれ!?安全停止って!?止まるの?どうすんの?一応止まろう…3分、さんぷん、サンプン、長いな〜。もうだめ!浮上しちゃお〜!

やった。水面に出た〜!みんなは?

振り返ると、めちゃくちゃ心配そうにしているTさんとメンバーさんがいました。

「ナカヤマくん!良かった〜!ごめんね〜!大丈夫!!」

「す、すみません!すみませんでした…」

仕切り直してダイビングしましたが、その後の事は全く覚えてません。もうはぐれたことを引きずって、心ここに在らず…

自分はダイビング向いてないなとかそんなことばかり考えていました。しょんぼりしている僕をみて他のメンバーさんは「俺もあったよ〜。次しなきゃ大丈夫だぞ!」とか慰めてくれましたね…優しい。皆さんありがとうございました。そしてTさんごめんなさい。

水中ではぐれてしまったら…

以上が十数年前のナカヤマくんが引き起こした大瀬の迷子事件です。はぐれて違うチームについて行っちゃったけど、その後の対処は大きくは間違ってはいませんでした。

ではどうすれば良かったのか?

いつもお世話になってる平沢ダイビングセンターさんのトイレに、みんなが見えるようにプリントがあるんですがとっても良いのでお伝えしようと思います。こう書かれてます。

  • 水中ではぐれたら…水中ではぐれた!でも一巻の終わりではありません!
  • 先ずは落ち着きましょう
  • 残圧を確認
  • 1分間、探すまたは周囲を見渡しましょう。
  • 合流できない場合、通常の浮上スピードで水面に浮上。
  • 水面に浮上できたらBCDに空気を入れて浮力確保。

と書かれています。すごく当たり前だけどとっても大事な事がとても分かりやすく書かれているな〜と感じました。一つず確認しましょう。

「はぐれた!でも一巻の終わりではありません!」

一番その通りだと感じたのは「はぐれた!が一巻の終わりではないです!」の部分です。

自分の時もそうでしたが水中で誰もいなくなってしまった時の胸のトキメキ…ではなくばくばく感は半端じゃないはずです。

一巻の終わりとまではいかないまでもかなりの緊張感なので慌てるのも無理はないんですよね。でも待ってください。語弊はあるかもですが、まだはぐれただけなんです。それ以上の事は起こってません!息も吸えてます!いろんな事を考えてパニックになる事が一番危ないのです。慌てずに対処すれば良いのですよね。

「先ずは落ち着きましょう!」

水中は陸上と違って言ってしまえば無重力。右も左もいない!でもな〜んだ上にいた!そんな事ありませんか?なので、「先ずは落ち着きましょう」になるんですよね。では落ち着くには?深呼吸して呼吸を整えましょう。呼吸が乱れていると余計に不安感を増長させます。まず深呼吸。吸って〜はいて〜リラックス〜。バディは意外とすぐそこにいるかもしれません。

「残圧を確認しましょう」

これも大事です!ナカヤマ迷子事件は潜降して数分後に起きました。はぐれるのは結構、ダイビング開始すぐに起こる事が多いです。残圧は十分残ってるはずです。そこで確認すればちょっと安心できると思います。もしエア切れ寸前だったら1分待たずにゆっくり浮上すれば良い事です。浮上していくとタンク内の空気も膨張します。多少吸いにくい感じはあるものの、水面出るまで十分吸えるはずです。もし完全に吸えないとなったら、レギュは咥えたままで「う〜〜〜っ」と息を吐きながら声を出しながら浮上しましょう。

1分間、探すまたは周囲を見渡しましょう。

自分の時は探した結果、違うチームに合流という、かなりズッコケな展開になりました。探している最中の気持ちは焦りも不安もありました。それと恥ずかしさもあったような…ですからなんとかこの現実をチャラにしたい!!探して合流さえすれば、しれ〜っと合流してそのまま終われる〜と思ってました。そんな気持ちが余計に焦らせ、フィンの色を間違うという失態に繋がったのかなと思います。ちょっと考えてみるとはぐれた方は大抵一人ですよね。ここは探し回るというのは適切ではないのではないでしょうか?ガイドさんやインストラクターが探してくれるのを待っても良いんではないでしょうか。じっとして周囲を見渡しましょう。見つかるかも、呼吸も落ち着きます。エアの減りも抑えられます。ナカヤマの様にヒラメを見たら不安な気持ちを打ち明けましょう…聞いてくれるはずないですが気が紛れます(涙)。

合流できない場合、通常の浮上スピードで水面に浮上。

さあいよいよ浮上です。ここも大事なのは通常のスピードで浮上です。確かに、ついさっきまで危機的状況でしたが、慌てずにここまで対処できました。立派です。あとはもう水面に出るだけです。水面に出れば吸い放題の空気が、大気があなたを待ってます。なのであと一息。ここで急浮上したらもったいないです。最後まで安全に浮上スピードも守って浮上しましょう。ここでナカヤマくんは安全停止をするというズッコケ②をかましましたが、そもそも安全停止は何の為にするのでしょう?体に貯まった窒素は浮上しながら体外に排出されますが、さらに安全なレベルまで排出する為に5mに止まるんですよね。ですからたとえそのまま水面に出ても一発アウト!なわけではないです。探しているバディの方も安全停止してないでしょう。それにそこまで落ち着かなくて良いです。みんなにイラっとされます(笑)安全停止はしないで水面を目指しましょう。

水面に浮上できたらBCDに空気を入れて浮力確保。

でた!!水面だ!空気だ〜!吸い放題だ〜!でレギを外しちゃダメですよ!「水面に出たらBCDに空気を入れて浮力確保!」です!不安感いっぱいの水中から無事に脱出!ナカヤマくんの場合、頭の中ではロッキーのテーマが巡っていました♪…でもBCに空気入ってなかったら?!ちょっと沈みますね。水飲みますね。こうなるとダイビング危機一髪の第2章の始まりです。ロッキーのテーマはジョーズのテーマに変わります♪例えが昭和ですみません。ではどうすれば?!BCDに空気を入れて浮力確保すれば良いだけです。いつもダイビングの終わりにしている事ですね。特別なことは何もありません。もしエア切れでBCの吸気ボタン押しても入らない!そんな時はオーラル(口で)でBCの排気ボタンを押しながら空気を入れましょう。OWでやるスキルですがしばらくやってない人はたまにやってみるのも良いですよ。陸上でもできますし、分からないならスタッフに教えてもらってください。ウェイト捨てるのもありますが、下に人がいないかをできれば確認しましょう。えっ!捨てちゃうの!買ったのに!勿体無い!…後で拾えます。捨ててください。

以上が水中での対処の仕方です。平沢ダイビングセンターさんのおトイレ見てみてくださいね。

そもそもはぐれないようにしたい!どうすれば?

そもそも、誰も逸れたくて逸れるわけじゃないんです。当たり前ですよね。ではどうすれば良いのでしょう?

先ずは水中では陸上よりも逸れる要素はかなりあるという事です。ちょっと言葉のチョイスが良くないですが、要素としては…

  • ダイビングマスク→どうしても視界が遮られる。
  • 透明度→悪いと見えない。
  • スーツやBCD→人を間違うに繋がる
  • 水中は平面じゃない→上や下にいたり。などなど…

他にもありますが、やっぱり普段生活している陸上と違う世界、違う装備で水中に行くのでいろんな要素や条件が重なって陸上の世界より全然逸れやすいんですよね。当たり前ですけど。

ですから逸れやすいということを念頭に置いてダイビングに臨むべきなんですよね。バディのそばにいる、常にどこにいるか意識する。先頭のスタッフやバディさんのフィンやマスク、フードの色を確認しておく、普段からしている事が意外と大事ですね。そしてやっぱり…

ブリーフィングをよく聞きましょう!

これがやっぱり大事だと思います。ナカヤマくんもまだまだひよっこダイバーだったにも関わらず、多少のボケはかましたものの対処できたのはTさんがブリーフィングでちゃんと説明してくれたから、それを自分もちゃんと聞いたからだと思います。

ブリーフィングには透明度、水温、みたい生物、みられる生物などなどをお伝えしますが、水中のコースやルート、1分ルールや、そのほかの注意点などもお伝えします。

何度も潜ったことあるし、この前も聞いたことあるし、知っている事だし….。時々あるのがブリーフィングしている最中に勝手にトイレ行っちゃうベテランさん。わかります、確かに面倒臭いでしょうが、詰まらないでしょうが、ちゃんと聞いていただけませんか。たかだか5分。じっと耳を傾ければ良いだけです。幼稚園児じゃないんですから、は言い過ぎですね。よくよく聞いてみれば、そうだった〜なんて内容も出てくるかもしれません。その場所ではじめて潜る人や初心者の方は知らないこともあります。ベテランさんがちゃんと聞いていれば、自分もちゃんとしなきゃと思うはずです。模範になりますね。うっかりしているスタッフ中山はぬけがあるかもしれません。〇〇はどうすんの?と突っ込んでくれる方もいます。ありがたいですね。

「大丈夫〜!なんかあったら水面でれば良いだけじゃん!」こんな方もいます。なんですか、そのなんかあるが前提の感じ!!やめてください。何にも起こしたくないから、無事に潜って楽しんで終わりにしたいから、みんなでブリーフィングしましょう。疑問や質問あったら聞いてみんなで解決です。

ダイビングはレジャーですがトラブルはあります。そのトラブルの原因は人的要素が多いと言われています。油断です。

ブリーフィングを聞かないというのは油断になるのではないでしょうか?そしてダイビングは一人で潜っているわけではないです。バディもいるしほかのダイバーさんもいます。

なんども聞いたことある、知っている事も多いかもしれません。でもみんなで一つのチームだと思い、みんなのためにもしっかりと聞きいて気持ちも心も一つにして、ダイビングの手順など再確認して水中を気持ちよく過ごしましょう。そうすればいざという時も慌てずに対処できるのではないでしょうか。

という事で、大分長〜くなってしまいました。でもせっかく楽しいはずのダイビング。僕みたいにしょんぼりで終わりにして欲しくないのです。色々と語弊や不快な表現もあったかもしれませんが、伝えたいことはただ一つ、安全にダイビングが終わるに越したことはないですよね。

ツルツルボーズのダイビングでもいい!みんなの笑顔に会えればそれでOK!とはダイビングの神様のお言葉です。ありがたや…ありがたや。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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